持株会制度とは?メリットや活用法を紹介します
この記事では、持株会について説明をしたいと思います。
企業に入ると、「持株会」への加入の案内を目にすることがありますよね。
普段から株式に投資している人でもない限り、わからないことだらけの制度だと思います。
メリットが大きい制度ですので、ぜひ活用をしてみましょう。
従業員持株制度とは
この「従業員持株会」について一言で説明しますと、「給料の一部で、自分の勤務先や親会社などの株を積み立て購入できる制度」です。
結論から言いますと、かなりおすすめの制度です。
持株会についてもう少し詳しく説明します。
持株会とは、従業員持株会がみなさんの給料から天引きしたお金を集めて、提携している証券会社を通して自社の株を買います。
そして買い付けた自社の株を、従業員それぞれが拠出した金額に応じて配分するのです。
それでは、持株会のメリットを紹介していきます。
持株会のメリット
1.奨励金がもらええる
上場企業によってその割合は異なりますが、毎月自社の株を積み立てる金額の5~20%を奨励金として援助する制度があります。
具体的な例をあげますと、毎月3万円ずつ自社株を買う設定をした場合、1,500~6,000円分を会社が上乗せして株を購入してくれるということです。
言い換えてみれば、給料が5~10%上乗せされるという考え方もできますし、
株を買い付けた瞬間に5~10%の利益が乗っている状態とも表現できます。
2.少ない額から、ドルコスト平均で積み立てられる
投資経験が全くない新社会人の投資家デビューにもおすすめです。
なぜならこの持株会制度、1株ずつ(=少額から)積み立てることができるのです。
しかも、毎月決まった金額を積み立てるので、高いところでは少なく低いところでは多く株を買います。そのため、平均の購入額が低くなり含み損を抱えにくいのです。
この投資法を「ドルコスト平均法」と言います。
3.確定拠出年金よりも使い勝手が良い
ほとんどの新社会人のみなさんは、会社で「確定拠出年金」を組みましたよね?
(私も新人研修中、多くの同僚の確定拠出年金のポートフォリオを組んであげました。)
この制度には節税効果もあり、金融庁に選ばれた金融商品の中から選び、積み立てることができるよい制度です。
しかし、一番のネックは確定拠出年金は60歳まで引き出せないということです。
一方で持株会制度なら、市場で売買できる1単元(100株)まで積み立てれば、個人の証券口座に引き渡され、いつでも売却することができます。
利益が乗っているうちにさっさと売却してしまうのもよいですし、配当金を再投資し続け、老後に備えた資産形成の一助とするのもよいでしょう。
ほかにもこんなメリットが
3つのメリットを紹介いたしましたが、まだまだメリットはあります。
- 天引きなので貯金が苦手な人も資産形成ができる!
- 配当金(不労所得)がもらえる!
- 配当金で、1株ずつ再投資されるので複利効果ばつぐん!
- 経済に興味を持つきっかけになる!
- 会社の業績と、自分の資産が一蓮托生!働くモチベーションが上がる!
- 会社は「株主」のもの!株を買い株主になって初めて自分の会社といえる!
- 会社が傾いた時、周囲の人より早く気づいて脱出できる!
持株会に加入したほうがいい企業の特徴
配当利回りが高い企業
配当金からも1株ずつ再投資が行われるので、高配当企業だと複利効果が大きくなります。
そして、部分的な利益確定をしているといえるので安心感があります。
- 複利効果って何? ⇒ 人生を複利で運用し、資本主義ゲームで勝とう - 毎日がXmas♪
株の価額が低い企業
持株会制度の活用法・裏技
すぐに売却して米国株を買ってしまおう!
- 限度いっぱいまで拠出額を設定し、自社株を積み立てます。
- 最低単元(100株)に達したらすぐに売却し、一度現金に戻します。
- 奨励金の分が上乗せされた給料で、S&P500や米国株を買います。
空売りして丸儲け…!
- 企業が株式を買い付ける日を予測します。
- そして、企業が買っただろう株価にあわせ、個人の証券口座から空売りをかけます。
- 奨励金の分だけ丸儲けです。
こちらは、愛社精神の欠片でも持つ方なら…
いえ、人としての一片の情を持つ方ならやめてあげましょう。
まとめ
この記事では持株会制度のメリットと裏技的な活用法を紹介しました。
持株会制度はサラリーマンの特権です!
上手に活用し、資産形成に役立てていきましょう。